なぜワインを学ぶのか

なぜワインを学ぶのか

「ワインを楽しむのに蘊蓄は必要ない」-- そのとおりでしょう。しかし、知識や技能を身につけることによって、初めて得られる悦びがあることもまた事実で、それはなにもワインの世界に限りません。

たとえば、野球の試合を見にいったときのことを想像してみましょう。ルールをまったく知らなくても、球場にいれば熱い雰囲気を感じ取ることはできます。スコアボードの点数を眺めれば、勝敗もわかりますし、それなりに楽しいです。しかし、試合をもっと楽しもうと思えば、やはりルールを知らなければならないでしょう。さらに野球を深く楽しもうと思うなら、選手ひとりひとりについて知ることです。あるいは、ピッチング技術やバッティング技術について学んでみること。野球の楽しみは、どんどんと広がっていきます。

ワインの知識や技能を身につけた人が、一杯のグラスからより多くの「経験」をしていることは、科学的にも証明されはじめています。MRI技術を使ってワインを飲んでいる人の脳をスキャンしてみたところ、ソムリエの脳はワイン初心者の脳よりも、多くの部分が活発に活動していました。

どうせワインを飲むのなら、グラスの中身に蓄えられた魅力を、目一杯引き出してやろうではありませんか。ワインを学ぶことは、ワインをより楽しむことなのです。

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